Portrait of Humanity: FACE & LIPS

Portrait of Humanity: FACE & LIPS

高橋ランディ HABURI

2022. 04. 01 - 04. 10

Press release >

会期
2022年4月1日(金)~4月10日(日)  会期中無休

時間
11:00 – 18:00

4/1 11:00 – 20:00

4/10 11:00 – 17:00

会場
Gallery Hayashi

主催
ART BRIDGE

 

GALLERY HAYASHI + ART BRIDGE はこのたび、高橋ランディとHABURIによる2人展「Portrait of Humanity: FACE & LIPS」を開催いたします。

ヒューマニティとは、人間性、或いは人間の心理的性質を表す言葉です。人間が共生する上でヒューマニティは集団の方向性に左右され、それらが美徳(正しい道理)を作り出します。多様性が極めて複雑化し変化している現代社会において、美徳も多様を求められ多様な価値観の共存が課題となっています。国籍や性別の境界線が曖昧になり、日本人や外国人、男性や女性と言ったどちらかに分けることができず、その間に”中間領域”が存在します。今回はその”中間領域”の背景を持つ若い二人の作家が日本で過ごす中で感じたヒューマニティについて表現した展示となっています。

高橋ランディはヒューマニズム(人間中心主義)への皮肉がテーマとなっています。写実的に描かれた動物と唇はヒューマニズムの源流とされるルネサンス期絵画の風情を感じるとともにモチーフはそれとはかけ離れています。高橋の絵画に必ず描かれる唇は人体において内と外を分けている境界線であるとともに前時代的なヒューマニズム(美徳)によってできた境界線を意味します。そして、そこに重ねて描かれている動物はルネサンス期には珍しいモチーフでありヒューマニズムを風刺してるとともに現代社会が向かっているポストヒューマニズムを思わせます。

HABURIは、自身が内モンゴル出身といった背景からヒューマニティによって生まれた背景や国籍といった概念の中で狭間にいる人々に向き合いながら“霊と肉”、“精神性”、“内面”、“人間性”、”異邦人”、”不安”、”神経質”、”孤独感”、”外部の世間と隔離”、dark face(暗い顔)といったテーマで描いています。描かれたポートレートは対象となる人物から滲み出る雰囲気、内面、精神性までも表現し、絵に筆の痕跡が残ることで時間が画面に流れているようにも感じます。そして様々な違う文化的文脈で展示されることで絵画は時間と場所を変えて永続的に語りかけてくれます。