Press: Directors Interview by Geidai Art Plaza

2023. 02. 08

20代の二人が創り出す銀座の次世代ギャラリー【GALLERY HAYASHI + ART BRIDGE】

 

Tomoro Ando, Geidai Art Praza, 8 February 2023

 

今回は、老舗の画廊が立ち並ぶ東京・銀座で、弱冠20代の二人がディレクターを務める「GALLERY HAYASHI + ART BRIDGE」を訪れます。林晃輔さんと鈴木篤史さんのお二人に話を聞きました。

若手の作品を「美術史の中に」

——「GALLERY HAYASHI」の後ろに「+ ART BRIDGE」とありますが、このギャラリーの特徴はどのような点にあるのでしょう?

林晃輔 もともとは父親がこの場所で、2008年にいわゆるセカンダリー(※)の画廊として「ギャラリー林」を始めました。僕自身はアートについて専門的に学んだりしたわけではなく、高校卒業後にイタリアに渡った後、帰国して父の仕事を手伝いたいと思い、ギャラリーの業務に携わるようになったんですね。

※セカンダリー:作品が初めて世に出るアートフェアなどの1次市場をプライマリーと呼ぶのに対し、購入者の手元を離れた作品が売買される2次市場のこと。セカンダリー市場では、作品の多くがサザビーズやクリスティーズなどに代表されるようなオークション会社やギャラリーなどを介して売買される。

銀座には、時代のポイントになるようなアートシーンやムーブメントをつくってきた画廊・ギャラリーが多くあります。その一方で、今の若手アーティストの作品が美術史の文脈から切り離されたようにして扱われている気がしました。
「ART BRIDGE」という活動自体も、もともとは父がNPO活動として始めたものでしたが、若手アーティストの作品を、長い美術史の中にしっかり位置づけて展示をしてみたいと思い、中学からの同級生である鈴木と一緒に「ART BRIDGE」を引き継ぐかたちで、アートに関わる活動を始めました。

 

 

Full Article