YOUNG ASIAN ARTISTS EXHIBITION 2022

YOUNG ASIAN ARTISTS EXHIBITION 2022

倪力 宋博文

2022. 06. 10 - 06. 19

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会期
2022年6月10日(金)~6月19日(日)  会期中無休

時間
11:00 – 18:00

6/19 11:00 – 17:00

会場
Gallery Hayashi

主催
ART BRIDGE

 

GALLERY HAYASHI +ART BRIDGEでは、6月10日(金)から6月19日(日)までの会期にて、倪力 (Ni Li)と宋博文 (Song Bowen)による「YOUNG ASIAN ARTISTS EXHIBITION 2022」を開催いたします。

世界各地で起こっている歴史的な動乱の時を過ごす中で、2人は今までのありふれた日常に焦点を当て、身近にある物を自身の中で再定義し支持体に昇華させた作品を発表いたします。新たなパラダイムに突入しようとしてる社会の中で制作を続ける若者の姿は、歴史に名を残した先人たちの情緒を感じます。

日々のインターネット情報によって世界に対する認識が作り上げられる現在、デジタルメディアによる情報は現実以上に現実味を帯びた存在であると倪力は考えます。しかしそれと同時に、それらのインターネット情報一つ一つには独自の物語が語られているとも考えます。倪力はネット上に散在する画像の中からあえて低画質な画像を拾い出し、独自に組み合わせることで、異なる物語と物語を繋ぎ合わせて新たな物語の再構築を試みます。彼は自身の作品を通じて、インターネットに散在している表層としての画像だけでなく、その画像ひとつひとつが持つ背景の物語を紡ぐ道を探りながら、現代における物語(ナラティブ)の意味の多義性と一面性という関係性に問いかけ続けます。

宋博文は1990年代の一人っ子政策下に生まれ、21世紀初頭の中国の高度経済成長の時代に育ちました。これらの時代背景は宋に大きな影響を与えました。60年代から70年代の失われた時間に対する絶え間ない郷愁と未来への不安の中に育ち、それらの現代とかけ離れた価値観との対立は、常に彼自身の中に矛盾をもたらします。 制作時、それらの感情は常に無意識のうちに具体的なものと抽象的なものの間を行き来し、 親族、愛情、友情、孤独、混乱が作品に表されます。宋は絵のプロセスにこそ意味があると考えています。支持体上で岐路に立ち選択する様子は、今までの人生観のそれであり宋の精神性を表しているようです。