三浦明範
三浦明範(洋画家・武蔵野美術大学名誉教授)
1953年、秋田県生まれ。東京学芸大学を卒業後、現代日本における「テンペラ画」および「油彩・テンペラ混合技法」の第一人者として確固たる地位を築いた洋画家である。1985年に昭和会賞を受賞。文化庁芸術家在外研修員としてイタリアやベルギーに滞在し、ルネサンスからフランドル絵画に至る古典技法を深く研究、独自の幻想的な表現を確立した。
作品の特徴は、緻密な描写と板下地の丹念な研磨が生み出す、宝石のような輝きと静謐な質感にある。卵、鳥、天体といったモチーフを象徴的に配し、生と死、宇宙の理といった形而上学的なテーマを静かに描き出す作風は、国内外で高く評価されている。
長年、武蔵野美術大学教授として後進の育成と技法の普及に尽力したが、2024年3月に定年退職。現在は同大学名誉教授の任にある。著書『絵画術』は、古典技法を現代に蘇らせる実践的な指針として、今なお多くの制作者に支持されている。
パブリック・コレクション
東京学芸大学、香川短期大学、秋田県立近代美術館、最高裁判所、秋田市立美術館、平塚市美術館ほか
Selected works
Black Slip
パネルに銀筆、墨、黒鉛
H1167 ×W803 mm
鳥の詩
パネルに銀筆、墨、黒鉛
H1167 ×W910 mm
Sleeper
パネルに銀筆、墨、黒鉛
H803 ×W1167 mm


