山下源輝

山下源輝

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キャンバスを主なメディアとしながら、物へ加わる人為によって生じる佇まいや形容を探り、物から作品へと変貌させる制作を行う。

机の脚や家の柱など、身の回りにある作品の構成要素になりうるものを組み合わせ、手製の支持体を作るところから始まる山下の制作物は、それが布や山下の手仕事による時間の蓄積を纏うことで、作品のような何かに姿を変える。巡る中で溜まるひとつの存在が不思議や未知、必然や偶然を孕みながらこの世界に形成される。
手を伸ばして届く範囲は限られているが、手の届かない場所にも何かしら起こしているような気がする。
だから私は画面を前に手を動かす。線を引き、点を打ち、面を広げることを繰り返した。

 

Selected Works

emptiness
2020
Oil, Charcoal on Linen
W1090 × H1430mm

 

untitled
2022
Oil, on Linen
W380 × H418mm

 

Installation View

Photo: Sora Okubo